Q.「コンサルタントって、結局火の粉のかぶらないところから『がんばれ』とか言ってるだけじゃないですか。もしコンサルタントの言うとおりにして、うちの会社が大変なことになったら責任取ってくれるんですか?もし依頼するなら私は責任取ってくれるところに依頼したいです。(ほぼ原文のまま)」(年齢不詳:とある経営者)
●サポーテストより
ご質問ほんとうにありがとうございました。「ダメなら責任取れんのか」問題は、コンサルタントと名の付く「相談業」にとって根本的かつ、非常に重要な問題なのではないかと思います。質問者様だけではなく、このような理由から「ホントは相談に乗ってほしいけど、結局他人事(ひとごと)だろ」と考えている企業経営者様も少なからず存在するのではないでしょうか。
裏を返せば、コンサルタント側は「どうすればこのような企業様が依頼してくれるのか?」を考える良い機会なのではないかと思います。特に、サポーテストが力を入れている中小規模事業者に多く見受けられるのではないかと感じます。
ということで、この問題について、サポーテストメンバーそれぞれの意見を掲載いたします。メンバー各々の考えていることは微妙に違うかもしれませんが、サポーテストの思いが、渋々でもどこかで「腹落ち」していただける企業経営者様がいるとありがたいです。
ただ、あくまでもコンサルタント側の個人としての意見であるということはお忘れなく。
まず一人目の意見です。
サポーテストメンバーの意見その①
A.それでは、いただいた文面に対するご返答として、私なりに考えたことをお伝え致します。
おっしゃられるように、コンサルタントは概して、安全なところで何かを伝え、成功すればコンサルタントの手柄であり、失敗すれば実行した会社が悪いと主張することが多分にあると思います。
そういった意味で言えば、本当に必要なのか?という想いをされることはもっともでしょうし、私もそうだと思います。
更には、2018年にイギリスの著名な人類学者であるグレーバーが著した論文と書籍で世界的にベストセラーにもなった"Bullshit Jobs (クソどうでもいい仕事)"でも記述がありました通り、コンサルタントという存在自体が要らないのでしょうね。
また実体験として、コンサルタントがこれをしろと言ったからそれを盲目的に行った、ということは失敗の可能性が高いと思います。
ただコンサルタントの価値の1つとして、教育という観点が挙げられるかと思います。
兵庫県立大学の教授の研究の1つにコンサルタントが持つ知識開発をテーマにした『知識集約型企業のグローバル戦略とビジネスモデル』があります。そのなかで学術界や海外の知見をコンサルティングを行う会社にお伝えし、そのなかで、組織自体が考えるようになるという内容があります。コンサルタントが教育の触媒となって、組織を活性化するということには一理あると解釈しています。
ですので、コンサルタントに稼ぐとっておきの戦略を聞くというよりは、彼らがもっている知識を利用してやるといったスタンスはありかもしれません。