我々はリスクの専門家ではありませんが
我々なりに考えて「今、そこにあるリスク」を出来るだけ回避していきたいなぁと
「リスクについて、そこはかとなく考えてみよう」というシリーズ。
今回は「考えうるリスクは必ず起こってしまうのか?」について一緒に考えていきたいと思います。
リスクとは「将来起こる不確かな事象とその影響」です。(『そこはかとなくリスクを考える①』参照)
今回は例として、世のサラリーマンがわかりやすく理解できるように
「仕事(商談)をサボって、ネットカフェで休む」リスクを考えてみます。
ここで予測できる主なリスクとして
「知り合いに目撃されたり、電話がつながらなかったりすることで、何らかの形でサボりがバレてしまう」
ことでしょうか。
サボりがバレてしまうと、なかには自身の出世や業績に影響するおそれのある会社もあります。
(「そのために、目撃されないように変装したり、電話がいつでもつながるように普通の喫茶店にしている」という方もいますし「とりあえず商談には行けよ」とか「そもそも、そこまで出世を考えるならサボるなよ」の声もあります。たしかにその通りですが話が本筋に逸れるので、ここでは割愛します。)
当人にしてみれば、おそらく自身の経験則として「何度もサボっているけど今まで誰にもバレたことはない」と軽く思っているのでしょう。
しかし、何度も続けていると、いつかはバレる可能性は高くなります。
実際にバレていなくても、「もう少しでバレそうになった」とか「サボっていないかと疑われた」ような状況はあったと思われます。当人が気づかなくても。
こう考えると
考えうる(予測できる)リスクというのは
「何度もその状況(リスク下)に置かれるといつかは発生する確率が高くなる」
と考えていいのではないでしょうか。(予測していないことが現実に起こってしまうと「想定外」として処理できるようですので…)
では、そんなリスクに対応するために「どうすればいか」を考えていきたいと思います。
もちろんリスクの発生を食い止めなければなりません。なかにはリスクのスリルや緊張感を楽しみたいツワモノもいるかもしれませんが、普通の人々は何とか抑え込み、平穏無事でありたいと思うものです。
「リスクの発生」についてをわかりやすく説明するために「ハインリッヒの法則」というのがあります。
これは
「1件の重大事故の背後に、29件の軽微な事故があり、さら300件の事故につながりかねない事象ががあるとするもの」
これを感情が伝わりやすいマイクを持ったプロレスラー風に言うと
「俺のフィニッシュホールドでカウント3だったが、それまでに30回近くのカウント2の大技と、300近い小技があったから勝てたんだコノヤロー。誰がコラだ、このタコ」
余計にわかりにくくなったかもしれませんが
「事故になりそうな危険なことが300回⇒軽い事故が29回ほど起き⇒大事故につながる」ってことです。
逆にいうと事故につながるような「ハッと」「ヒヤリ」「怖えー」「やべー」の類が300あったり、「あの時〇〇なってなければ危なかった」が29回あれば、次起これば(30回目)完全にアウトな事故が起こるということです。
これを「仕事(商談)をサボって、ネットカフェで休むリスク」でなぞらえますと
300回サボろうとネカフェに行く(事故につながりかねない事象)
⇒29回サボったことで起こる軽い不具合(バレそうになった。周囲から疑いの目をかけられた。など軽微な事故)
⇒ホントにバレて出世に響く(大事故)
となります。※あくまでも本人にとってですが
この程度であれば、生命に関わることではないのですが、周囲をも巻き込む大事故は人命にも大きく影響し、取り返しのつかないことになってしまいます。
そのため、「300件の事故につながりかねない事象を極力減らす」ことが大事故のリスクを減らすことになります。
スケールは全く違いますが、
「ネカフェでサボり会社生命の危機に瀕している人」の例でいうと
「『会社をサボること』や『サボろうと思うこと』をどうやって防ぐかによって会社にバレないようにする」ということです。
ハインリッヒの法則は、あくまでも経験則ですので、厳密にいうと当てはまらない事例もたくさんあると思いますが、リスク発生の裏側やメカニズムを勉強することで「リスクに備える」心構えを感じることができるはずです。
「リスクに備えること」をビジネスで例えると、こんなのもあります。
「在庫を抱えるリスクを考える」
どの経営者も在庫を抱え余計な経費が発生する経験は何度もあることでしょう。
ここで予測できる主なリスクとして
「在庫を抱えて、売れなくなると損をしてしまう」
損を重ねると会社が立ち行かなくなります。
しかし、この場合はビジネスですので「在庫を抱えないと客の注文に答えられない」という事実も横たわっています。
こうなると
「客の要望に答えることができないリスク」が発生するのです。
これが難しいわけで、「このまま在庫は抱えるのか」「在庫を抱えず、客に対処していくか」を経営者は考え、判断しなくてはなりません。
経営者には、来るべきリスクを予測し、対処する必要があると思います。
それが「リスクマネジメント」という考え方です。
次回は「リスクマネジメント」についてを、そこはかとなく一緒に考えていきたいと思います。
※あくまでも個人の見解です。
異性をはじめ、パートナー間での大惨事というと「浮気がバレてしまう大事故」が思い浮かんでしましますが、「ハインリッヒの法則」通りならば、300回浮気すると、29回バレそうになって、最後は何らかの形で動かぬ証拠を突きつけられて「ジ・エンド」となります。経営もパートナー間も大事故を避けたい方は、普段からそこはかとなくリスクについて考えることをお勧めします。