ことわざ・慣用句からビジネスに役立つ「何か」を少し考えるシリーズ、今回のテーマは「貧乏暇なし」についてです。
意味は「貧乏をしていると生活に追われて朝から晩まで働かなければならず、他のことをする余裕がないこと」
です。
「ウチは『貧乏暇なし』ですから、毎日忙しいですわ」
「『貧乏暇なし』で忙しい僕に出来るわけがないじゃないですか」
「私は『貧乏暇なし』ですから、遊びに行く時間もないです」
比較的日常会話に出てきますので、聞いた方も使った方も多いのではないかと思います。
「貧乏暇なし」の後に続くのは謙遜や断りが使われるようです。
ということは、このフレーズ、直接言うと角が立つ場合や遠まわしにお断りしたい時、会話が円滑進む場合などに使用すると非常に使い勝手のいい言葉なのではないでしょうか
「(ホントは儲かっているのに、そのまま言うと嫌な人間と思われるので)ウチは貧乏暇なしですから、毎日忙しいですわ」
「(ホントはやりたくないのでそのまま断ると嫌な人間と思われるので)貧乏暇なしで忙しい僕に出来るわけがないじゃないですか」
「(ホントは遊びに行く暇はあるのに、暇そうに思われるのは嫌なので)遊びに行く時間もないです」
改めて、ビジネスマンにとって、カドの立たない、使い勝手の良い素晴らしいいいフレーズだと思います。
「貧乏暇なし」を付けておけば、人間関係上、少なくとも不快感を持たれることはないのですから。
ただ、自分で言うのはいいのですが、これを他人に言われると少々穏やかでなくなくなります。
●「そちらは『貧乏暇なし』ですから、毎日忙しいでしょ…」
取引中止ものです。
●「『貧乏暇なし』のあなたには出来ないでしょ…」
パワハラ告発ものです。
●「『貧乏暇なし』のあなたは遊びに行く時間もないでしょ」
大きなお世話です。
なので、あくまでも自発的に使いましょう。
そんな中、「貧乏」という言葉はさておき、
ビジネスシーン、特に社内において、なぜか「暇」という言葉に敏感、いや、過敏になる方は多いようです。
社員「先輩、暇なら手伝ってください」
先輩「すまん、全然暇ではない」
社員「どう見ても暇そうだったので」
先輩「違うぞ、全く暇ではない。忙しいんだ」
社員「さっき寝てたでしょ」
先輩「悟りを開くため、瞑想してたんだ」
こんな会話は全国の事業所の至る所でおこなわれているのではないでしょうか。
普通、年齢やキャリアを重ねるほど、後輩や部下が増えるにつれ、煩雑な仕事がなくなるので「暇」になるはずなのですが…
決して悪いことではないと思いますが
どうも「暇」というのは、自らは「ない」と否定し、他人に指摘されると怒り、そのくせ、まとまった休「暇」を欲しがるという、すごくデリケートな「取扱注意の言葉」なのかもしれません。
※あくまでも個人の見解です。
「毎日バタバタして忙しい」が口癖の方で、仕事が出来る方をあまり見たことがありません。
ホントに多忙の方は、「忙しい」と言う前に仕事をこなしているのでしょう。