サポーテストが経営について考える新シリーズ「ご迷惑かもしれませんが○○を考えてみました」です。
経営に関することを、ご迷惑かもしれませんが一緒に考えて学んでみましょう。
僭越ながら、今回の○○は「地域」とさせていただきます。
「地域」と聞くと、工業地域とか地域振興とか、「私の住んでいた地元は秋祭りにはみんな帰ってくる地域なんです」の地域とかが思い浮かぶのではないでしょうか。
イメージ的には「村や町などの中で、経済的な、文化的な、区切り的な、共同体的な、人々の集まり的なもの」なのかと思います。
都会でなく、どちらかといえば田舎のほうが独自の風土や風習があり「地域色」がはっきりとしてわかりやすいですが、都会にも○○町や△△通りなど一つ一つ区切られた地域はあり、そこにも人々の生活や交流の場があるということでは「地域」というものは日本中どこにでもあります。
人々の過ごしている地域の集合体が町や市や県などの自治体、国を作っているのでしょう。
そして、地域にはそれぞれ「地域色」や「地域性」という性格があります。祭りや習わしのように、そこに何代も住み続けた人たちが組み立て、積み上げてきた文化として綿々と続いているのもあれば、新興住宅地などでは住み始めた方たちがイベントやルールを作っていくことで地域というものを色づけているのもあります。
ところで、今回のテーマである地域と経営にはどのような関係があるのでしょうか。
それぞれの地域には様々な人が住んでおり、自宅が自営業の人もいれば、従業員として働きに出ている人も多くいます。それらの人々は何らかの形で「地域の空気」に影響を受けます。祭りやイベントなどの地域活動を通せばなおさらでしょう。その地域に立地している会社も同様でしょう。会社はその場所に存立している以上、地域の色や特性とは無関係ではなく、なかには経営に影響するような地域の出来事もあるのではないでしょうか。地域に貢献したり、地域住民と仲良くすることで、雇用や従業員満足が得られるのではないかという経営理論も実際に存在します。
では、この地域というものを、よりわかりやすく、よりサポーテストなりに理解していくために、ご迷惑かもしれませんが、こんな質問を考えてみました。
●質問①:ご迷惑かもしれませんが、「そんなに地域に貢献しないといけないのかよ」
無理に貢献しなくても生きていけるとは思いますが、地域に少しでも溶け込んでいると、もし困った時に思わぬ解決の糸口が見つかることが多いといわれています。胸を開いて地域の行事に参加していると「横のつながり」ができ、一人で悩むよりも早く解決に向かうことができるのではないでしょうか。
ビジネスの世界でも、立地している地域に貢献していると、最初は距離があったとしても、後々地域の住民からの信用が得られることで何らかの形で協力してくれたり、思わぬ味方になってくれたりします。
地域貢献していない会社はたくさんあると思いますが、地域の人々に敵対視されるよりは喜んでくれるほうが何倍も経営しやすいということは事実なようです。(詳しくは「地域と企業」などで検索してみてください)
●質問②:ご迷惑かもしれませんが、「移住してきたばかりなので、どんな地域なのかを感じたいんだよ」
新しい地域に早く溶け込むには「郷に入っては郷に従え」のフレーズのように、地域の風習や文化に出来る範囲で合わせることが肝要のようです。ただ、なかには、いけ好かない近隣の人や「なんでこんなことしなくてはいけないの」と理不尽に感じる古くさい習わしに感じることがあるかもしれません。そういう時は、無理をしないで「良いタイミング」を待ってみるというのがいいのではないでしょうか。
これは移転してきた企業も同じです。予期せぬ反対行動を取られるかもしれませんが、誠意や地域貢献の心持ちがあればいつかは理解される時が来ると思われます。
パワハラやセクハラすれすれの村の長老や自治会の名誉会長よりも、若い人や移住者など近い境遇の人を味方につけるのが攻略法のようです。(詳しくは「老害と海」などで検索してみてください。)
これからの地域の諸問題の一つは高齢化や少子化に絡むジェネレーションギャップであるといわれています。
●質問③:ご迷惑かもしれませんが、「地域の祭りに参加したいんだけど会社があまり快く思っていないみたい」
地域で育った証(あかし)として、幼少期からずっと「秋祭り」に参加しており、祭りの季節になると地域を出ていった人たちも帰ってくるので私も参加しないといけない…というような社員もいるかもしれません。
もともと都会などではそういう風習がないので「仕事をほっぽりだして祭に行きやがるヤツ」と内心思っている上司や同僚もいるかもしれません。さらに経営者からも「仕事よりも大事なのか」と評価に関わる重大案件にしていることもあるようですが、現代においては「地域文化」として、会社は参加を奨励するべきでしょう。それ以前に会社に迷惑をかけないよう、参加する社員は有給休暇を使っているでしょうが…。
会社側からみれば、社員を手放しで送り出すことも地域貢献であり、また社員の出身の地域文化を理解することにもつながりますので従業員満足度も影響を受けるでしょう。(詳しくは「祭りに絶対に参加しなければならない…ってのが嫌なので地元を離れた人もいる」などで検索できるものならお願いします。人の意見はそれぞれあるようです)
以前は、企業が業績を上げるためには、企業活動だけしていれば社員や周辺地域なんて関係ないような「企業優先主義」の考えが主流でした。最近では、企業が立地している地域や従業員の出身地など「地域文化」を受け入れたうえで、地域貢献や地域振興を促し「地域や従業員に愛される会社」となることで、結果的に自社も業績を上げていくウィンウィンなサイクルが生まれています。
経営者の方は「地域を活性しないと、その地域のどんな企業も衰退していく」ということを心に刻んでおくことも必要なのでしょう。
今後はたくさんの地域で少子化や過疎化が進行していくといわれており、それにともなって古き良き、これからも伝えていきたい地域文化も消滅してしまうおそれがあります。それは「五穀豊穣」や「子孫繫栄」などを願う人と人との繋がりやふれあいが長い間にわたり蓄積され、独自に地域風土の発展を遂げてきた「その時代に生きていた人々の証」なのかもしれません。
縁あって地域に立地することになった企業は、その文化を継承する使命があるといえるのではないでしょうか。
※ご迷惑かもしれませんが、あくまでも個人の見解です。