サポーテストは中・小企業規模企業を応援する会社です。
今のところは経験はありませんが
今後、残念ながら力及ばずして会社が倒産してしまう場面に出くわす可能性もあります。
持続可能な会社こそ社員が安心して働けるのであり
「倒産だけは何としてでも防ぐこと」は我々サポーテストだけでなく、少しでも経営に携わる人間における永遠の課題のひとつでしょう。
残念ながら倒産してしまった会社や、倒産確率激アツの会社をヒントに、「その時社内で何が起こっているか」を知るのは非常に有意義なことではないかと思います。
さて、ここに一冊の日記があります。
以前は資産や顧客も豊富で順調な経営と目されていた中小企業が徐々に不調に傾いていった顛末を中間管理職目線で綴っており、ここから何か学ぶことはできないのかと考え、当欄で不定期連載することにします。
普段のさぽぶろと違い「経営学ベース」の文章でないことご了承ください。どちらかというと、より中・小規模事業者の現状に近いところもあるのではないかと思います。
※文面は、サポーテストで再構成しております。あくまでもフィクションですので、ここに出てくる人物・会社・団体名は存在しません。「ノンフィクション風」ということでご理解いただければ。
~「泥舟日記」より~
その①『突然、同期のエースがいなくなった正月の巻』
1月、正月気分もまだ抜けていない初出社日、新年の挨拶もままならず上司に言われた一言 。
「あいつクビになったんだって」
ちなみに「あいつ」とは営業の花形といえる最重要部署に所属、数々大口案件を担当し成約に導いた、エースと呼ばれる俺と同期の男だった、 年も押し迫る
出社最後の日にトイレで久しぶりに言葉を交わしたところだった。
あいつ「この会社を何とかしないとやばいぞ」
俺「そうか…」
あいつ「ホントに終わっている…」
その時はトイレの中だけに会話も流してしまったが、あいつの「やばい」とはいったい何だったのか…
以前はよく遊んでいたりしたが、最近は深い付き合いもなくなっていたので連絡先も知らず、今となってはわからないままだ…
聞くところによると、退職の原因は商売での利益をピンハネし、自らの懐に入れていたらしい。
ただ彼の周辺から出てくる話では、私腹を肥やしたのではなく削られた出張費や接待費に充てており、一部を困っている部下の接待費に流用させたそうな。
そう言われれば、あいつが会社側から経費節減を要請されて抵抗している場面に出くわしたことがある。
その際の彼の言い分は「社員ばかりに負担させないで、削減するなら経費と一緒に役員報酬も下げるべきだ…」というような内容だったかと。
確かにここのところ、会社からみればムダに見える接待費や出張費などの経費削減を役員も出席する会議でよく言われるようになった。
そんななか、彼は会社に対して「改革案」を再三提示していたらしい。
彼の部下達の中には追随して辞表を出す奴までいるのだとか。それほど信任の厚い人間だったのだろう。
彼は義賊だったのか、それとも横領した悪党なのか…
同期という「好意的な目線」もあるのか、彼のこれまでもたらした会社への利益や部下の行動を思うと、犯した罪をもってしても評価を大きく下げることがなぜかできない自分がいる。
そして力になれなかった自分を責めたいくらいだ……
エースといわれていた人間が去ってしまった影響はあるのか?
決して大企業といえない弊社に「仕事の引継ぎ」は出来るのか?
次の世代が育っているのか?
「期待10%、不安80%」と、足し算もできないほど胸騒ぎ激しい年始だった。
今回の勉強になったこと
「パチンコ台の釘を閉めた途端、客足は遠のいていくように、泥船内では理不尽な経費削減という『釘』を閉めると、社員の心は遠のき、中には悪知恵を働かせる者もいる」