泥船さん日記②です。あくまでもフィクションですが、厳しい経営を迫られている会社にとって、参考にならないこともないのではないかと思います。
深く考えず、軽い気持ちでお読みください。
※文面は、サポーテストで再構成しております。あくまでもフィクションですので、ここに出てくる人物・会社・団体名は存在しません。「ノンフィクション風」ということでご理解いただければ。
~「泥舟日記」より~
その②『邪魔だけはしないでと強く思う如月の巻』
2月は寒い。寒くて何もする気がしない。幸い、思ったよりも意外と暇で業務に追われずに助かっているのは、世間の消費が落ちるといわれる2月からなのだろうか。
2月は会社組織にとっても暇なので年度末決算を3月に控え、業績や新年度の人事についての根も葉もない噂が飛び交う時期でもある。
こういうのは、いったい誰が流しているのだろうか。
きっと想像以上に暇な人間が、「こうしたらおもしろいなー」レベルで、あることないことを流布してるに違いない。ホントに暇な人たちだ。
暇な人間といえば、現場を退き「偉そうな椅子」に座っている方々の日常はどうしているのだろうか。
昼食後、別世界にいるように窓際の偉そうな椅子が数脚、ほぼ毎日一斉に「船を漕いでいる」のを見ると「船頭多くして船山に上る」のことわざが、やけにリアルに思えてくる。
会社には様々な現場がある。経理や総務の現場もあれば、営業の現場もある。
現場というものが、戦(いくさ)でいう最前線とするならば、「偉そうな椅子の住人」はそこを退いた人間たち。
彼らのほとんどは実績や年月をかさねて晴れて前線部隊から司令部へ「栄転」した人たちなのであり、グループの大小を問わず、これまでの仕事とは違うリーダーやマネジャーとしての任務をおそらく求めらているはずなのである。
しかし、どうも意味がわかっていない船頭の方がいっぱいいるようだ。
船頭のような「重い肩書き」を持つ彼らの多くは
「自分は会社の功労者なので、これからボーっとしても誰にも文句を言われない」パスポートだと思っているようだ。
さらにややこしくしているのは
司令部に栄転したものの現場癖が抜けず、いまだに「戦わないのに最前線気分」で結果的に現場を乱しているだけの方が多い。
現場側も「大先輩」には直接指摘することができない空気なので迷惑でしかない。
こういう方々にマネジメントとか組織運営とかの概念はおろか、自身が「会社を良くしていく」との思いはないのだろう。
「大先輩」は「自分の時代はこうだった」と成功体験を語り始めるが、残念ながらその時とは置かれている状況が違う。
その大先輩に「今ままでやられてきた仕事を引き継がせて、これまで現場で培った経験を活かして部下を束ねる仕事をしてください」と僭越ながら遠まわしでお願いすると、
「お前は俺の仕事を奪うのか」と、これまでの仕事への執着を隠さずお怒りになられる。
確かに今までの現場の仕事をしていると楽なのはわかる。
彼らはスキルの面で圧倒するだろうが、代わったばかりの若手に横から口出しすると、必ずやる気をなくしていく。研修制度や仕事の仕方を標準化出来ていない自社においてリーダーやマネジャーが育ちにくい環境でもあるのだが、年々業績も芳しくなくなっているのはこのような理由もあるのではないか。
そして、現場を離れると待っている「別の新たな仕事」に順応できない方々は暇になるようだ。
暇な人達は「暇な人」と周りに悟られないよう自分より力のない者をターゲットにすることで「隠れ蓑」にして「いじめ」や「パワハラ」などの余計な行動に走る。
特にこの会社では
「重い肩書きの方=偉そうな椅子の住人=会社の舵を取る船頭=名前だけの司令官=現場の邪魔をする人=余計な行動を取ってしまう人=暇な人」
という方程式になってしまうことが多々あるので
「こんな人が司令官ならダメだ」や「こんな人でも偉くなるんだ」と会社内外を問わず、いろんな所で陰口を叩かれてしまっているところがある。
なかには、会社のこれからを真剣に議論できるほどの本当に尊敬出来る方もいるのに、残念ながらその方が霞んでしまうほど圧倒的に暇な人のほうが多いように思える。
今日もまた偉そうな椅子に座った貴族の皆様が、気持ちよく船を漕いでいるのを見ると昔テレビで見たあのフレーズが浮かんでくる。
だめだこりゃ。
今回の勉強したこと
『世の中のハラスメントの原因は、必ず「暇な人間」が絡んでいると思うのは私だけだろうか』