「袂(たもと)を分かつ」のは新たな挑戦かと

 

ことわざ・慣用句からビジネスに役に立つ「何か」を
たとえ強引にでも学ぼうとする姿勢だけはなんとか見せるつもりのシリーズの今回のテーマは

「袂(たもと)を分かつ」です。

意味としては「行動を共にした人や関係が深い人と別れること」です。

袂とは、服の袖付けから下の袋のように垂れた部分のことで、結婚すると袖から分けられる(切る)ことから
親や親類のような「関係の深い人たちと別れる」という意味になったそうです。

昔は配偶者やパートナーのもとに行くにはこれまでの家族関係を断ち切らなくてはならないほどの決心や行動力が必要だったということでしょうか。

 

「袂を分かつ」ことは、これまでの深い結びつきが切れる一大事であり
その人の人生ドラマだと、大きな転機や佳境の場面のひとつに数えられるのかもしれません。


この「袂を分かつ」ことはビジネスのなかでもよくあることです。

ケース①:退職して共にビジネスを立ち上げた仲間との方向性の違いにより「退職願」を書いたが、これからのことを考えると不安に思い、あっさり引き下がる。

●「袂を分かつ…ふりをして様子を見る」

これまでの関係を断ち切って、また新しく構築していくのは非常に労力が要ります。それぞれの人生なのでどちらが良いとは言えませんが「しかたねーから、会社に居てやったよ」とか「ホントはヘッドハンティングされていたけど、残留してやったよ」と酒席で話しているのが幸せな場合もありますので、将来の選択は慎重にお願いしたいです。



ケース②:諸事情により、一緒に頑張って会社を大きくしてきた番頭格を泣く泣く辞めさせてしまった。

●「袂を分かつ…を通り越えて右腕を分かつ」

右腕を失うと再生には相当な時間がかかります。おそらく出血は相当激しいでしょう。



ケース③:地域貢献を標榜していたが、住民やコミュニティと折り合いが悪く結局会社を移転してしまった。

●「地元を分かつ」

少数派ですが、住人の中にいる「ややこしいお方」や「風変わりなお方」などの攻略は大変かと思いますが
地域を味方にできない会社は長続きしないようですので、新天地ではなんとか貢献しましょう。




こう考えると
「袂を分かつ」後は「新しい出発」ということでもあります。

人生には出会いと別れがありますが、ビジネスにおいても同じです。

ビジネスパーソンとして「袂を分かつ」場面が来た時
頑張って一緒に戦った同志だったことは決して忘れずに「ご武運を祈り」ながら気にかけたいものです。

そして時が経ち、もし縁があったならば
その時に笑って思い出を語り合えるように、お互い頑張ってこそ袂を分かつ意味があるのではないかと思います。

※あくまでも個人の見解です

 

私の友人は諸事情がありパートナーとの「袂」を分かちたいと思っています。
袂を分かつとなると「エネルギーが必要だろ。それでもやるのか?」と言うと
「昔は袂を分かつと噂になって躊躇していたかもしれないが、今の時代は誰も気にしない」とか
「全国で2分半に一回は袂が分かっている」とか
「袂を分かつ人専門に声をかけてくるマニアもいる」とか言い返されます。

今の時代は恋愛も「着こなし次第」で価値観が変わっていくものなんですねえ。

2023年01月18日