ことわざ・慣用句からビジネスに役立つ「何か」を考えるシリーズの今回のテーマは「重箱の隅をつつく」です。
重箱の四隅に残ったものを楊枝でつついて食べることから転じて
「余計な事にばかり神経を使う」、「こせこせしたような態度を取ること」という意味となります。
イメージとしては「じわじわとコーナーに追い詰めていく…」というような。
つつく本人はよかれと思っておこなっているのかもしれませんが、つつかれる側や周囲の印象はあまり良いものではない感じがします。
どこの世界にも、重箱の隅には何も残っていないのにつつき始めると止まらないような、そして何度も何度も同じ重箱をつつくような、かいつまんで言うと「ねちっこい人」は一定数存在するのではないでしょうか。
ビジネスにおいても「重箱の隅-」は注意したいものです。
たとえば
ケース①:先手必勝のように。自分の身を守るように。火の粉をかぶらないように。
「重箱の隅をつつかれるから、重箱の隅をつつく」
小さな「いじめられるから、いじめる」状態です。存在が軽量級にみえるので、大人であるなら、できればやめておきましょう。
ケース②:仕事で失敗してしまった部下を追及してしまい、険悪な雰囲気になってしまった。
「重箱の隅をつつきすぎると、器が小さいと思われる」
つつきすぎると重箱が壊れてキレられる可能性もあります。器が小さいと思われたうえに、キレられるというマイナスイメージしか上書きされませんので注意しましょう。
ケース③:調子に乗って、知らずに厳しく叱責した相手が経営陣の関係者や親類だった。
「重箱の隅をつついたと思ったら、パンドラ箱だった」
つつく時は、相手の素性や身体検査はかかさないようにしましょう。
こう考えると、重箱の隅をつつく人間に「人望」のある人間はあまりいないような気がします。
ただし、細かいことに気づくというのはビジネスにおいては必携の能力とも思います。
おそらく
「デキる」経営者やビジネスパーソンは、重箱の隅はつつかず、遠まわしに相手にわからせているのではないでしょうか。
普段の会話や無言の行動などで気づかせ、「重箱の隅を本人につつかせる」ように持っていっているのかもしれません。
※あくまでも個人の見解です。
私の知人に
念願の中間管理職になり、性格からなのか、様々な部下の重箱の隅をつつきまくっていると、結果的に部下たちの大量離職騒動となり、その責任を問われ、閑職に追いやられてしまいました。
すっかり老け込んだ姿を見ると
彼がつついていたのは重箱ではなく玉手箱だったとさ。
めでたし、めでたし。