サポーテスト的動作解析研究所「File#3」

 

サポーテスト的動作解析も早いもので第3回目です。

スポーツ分野での動作解析をビジネスにも応用してみることで
(ビジネス)システムにおける、負荷の部分を知り、修正していけばパフォーマンスを最大限発揮できるのではないかと考えます。

また、一つ一つの動作だけでなく、時間的な部分も分析することによって、どの部分に問題があるのかがわかりやすくなりますので
サポーテスト的動作解析研究所(サポ研)なりの問題点や改善点を考えていけるのではないかと思います。
(※あくまでもブログ上の1コーナーでの話です)


そして 第3回目の研究は

「きっとどこかにある、PDCAサイクル(※)を導入したものの、いつの間にか消えてしまい、目に見える成果が全く出てこない現場の動作解析」です。
※PDCAサイクル…Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)の頭文字を取ったもので、面談などでPDCAサイクルを強化することで、一人ひとりが与えられたミッションを達成すると結果として中期経営計画や会社の業績が達成できる仕組みになるといわれている



では、時系列でPDCAサイクルをおこなう現場責任者の動作を追ってみます。(左から 経過日:行動:動作)

0日      ●行動:管理部門系役員から、突然PDCAサイクルの導入を指示される➡➡➡
        ●動作:現場責任者(以下G)「何を言ってるのかわからず、戸惑う」

1~3日    ●行動:管理部門のPDCA担当者から日程を指示される➡➡➡
        ●動作:G「PDCAの意味も分からず尋ねるが、担当者もあまりわかっておらず戸惑う」

3~14日   ●行動:各現場で職員の「PDCA」の「P→C」が始まる➡➡➡ 
        ●動作:G「やらないと怒られるので見よう見まねで適当におこなう」

30~60日  ●行動:P→Dをおこなった職員の「C→A」についての面談が始まる➡➡➡
        ●動作:G「『ねらい』が何かわからないまま実行するだけの中途半端でおわる」

75~90日  ●行動:「C→A」を実行後、2周目の「P→C」への面談を始める➡➡➡ 
        ●動作:G「だんだん面倒くさくなっていく」

90~100日 ●行動:管理部門のPDCA担当者が成果状況を聞く➡➡➡ 
        ●動作:G「目に見える成果は無くても会社の手前、『成果はありますよ』と適当に伝える」

120日~   ●行動:管理部門の担当者からの要請が徐々に途絶えてくる➡➡➡ 
        ●動作:G「指示もないのでPDCAサイクルを実施しなくなる」

150日~   ●行動:担当役員を含め管理部門からが何も言ってこなくなる➡➡➡ 
        ●動作:G「結局、何もなかったことにしてしまう」 

「PDCAサイクル導入」から「なかったことになる」までの現場責任者の動作解析をしますと

戸惑う➡戸惑う➡適当におこなう➡中途半端になる➡面倒くさくなる➡適当に伝える➡実施しなくなる➡なかったことになる

これらの動詞をならべただけで
経営者の思っているほど、組織はちょっとやそっとでは動かないというのがわかります。


また、この動作を追って見ていと、この経営者の問題点や改善点がどこのあるのかの仮説を立てやすくなります。

たとえば
問題点①:現場責任者が戸惑ったり、管理部門担当者の理解度が低い➡➡➡改善点:事前準備とPDCAの勉強会     を

問題点②:P→D→C→Aすべてが中途半端になる➡➡➡改善点:準備期間を設けて関係者の理解を深める

問題点③:経営陣の決定で導入したので「見切り発車」感が強くても指摘が出来ない
     ➡➡➡改善点:細やかな指導と意見交換の出来る風通しの良い組織作り

問題点④:意味も狙いもわからないのでアンタッチャブルな状況になる➡➡➡改善点:経営陣と管理部門、現場の     共有

問題点⑤:肝入り企画がフェードアウトしていく➡➡➡改善点:現場側も自発的にPDCAの理解と実践を

問題点⑥:結局は丸投げっぱなしの経営陣や管理部門責任者
     ➡➡➡改善点:丸投げ経営陣には心の中で投げっぱなしジャーマンを



これらのことから、PDCAサイクル導入失敗の「背景」を想像してみると
「現場と管理部門の風通しも悪さ」や「組織全体の準備不足」という「組織の問題」と
PDCA導入など「現場の成長意欲の問題」にも行き当たります。

「生産性も頭打ちだな」と感じた時など、「何かを変えないといけない」と自ら行動する現場であるためには
「リーダーのマネジメント」や「メンバーのやる気」などが大切となります。

また、経営者は管理部門や現場に丸投げせずに「なぜPDCAサイクルが必要か」を理解するこも必要となるでしょう。


もちろん、問題点や改善点の答えはこの限りではありません 。
もっと深く掘り下げると、もっともっといいアイデアが浮かんでくるかもしれません。

様々な角度から捉えることが必要です。

そして、どれか一つの動作でも改善することで、全体がうまく回っていく可能性もあると思います。

ちなみに
この動作分析によって、管理部門から現場の社員まで、一からPDCAサイクルの勉強会をおこない社員のパフォーマンス向上に役立ったとか立たなかったとか。

このように
全体を見渡すと「どこに手をつけていいかわからない」ことも、構成している動作一つ一つのなかにヒントが隠されていることは多々あります。


当研究所では
いろんな動作から、そこに潜む様々なケースを想像して検証していくヒントになればと思っております。

また次回の研究発表の機会でお会いしましょう。

※あくまでも個人の見解です。

2023年02月08日