吐いた唾は吞めぬ…のでしょうか

 

ことわざ・慣用句からビジネスに役立つ「何か」を考えるシリーズ、今回のテーマは「吐いた唾は吞めぬ」です。

「一度口から出した言葉は取り消すことができない」という意味のたとえです。

発言には十分注意しなければなりません。


思うに、どなたでも一度は、このことわざを思い浮かべた経験はあるのではないでしょうか。


それはおそらく何かしらの後悔をしている時……でしょうか。

学生時代に、友達と些細なことで口論になり、ついつい相手の気にしていることを言ってしまい仲が悪くなった…とか。

反抗期の頃、親や先生に、調子に乗って本意では無いことを口にしてしまい後悔した…とか。

後悔したとしても「過ぎたこと」ですので前を向いていきたいものです。



ビジネスにおいても「吐いた唾は吞めぬ」シーンは、たくさんあると思います。



たとえば、

●大きな商談成立後、見積もりに不備が見つかり、訂正もきかず泣く泣くそのままの見積もり価格で受注してしまった。

「吐いた唾をすぐに呑もうとしたが、すでに乾いていた」



●顧客側から、もう一度同価格での要請を受けたが、前回の失敗を取り返そうと「失敗分の損失額」も上乗せ提案したが相手を不快にさせてしまった。

「吐いた唾がクサかったので嫌われた」



●取引停止の旨を経営者や役員に報告すると思いっきり怒られ、口角泡を飛ばされた。

「吐いた唾が顔にかかって逃げたかった」



様々な修羅場をくぐってきたビジネスパーソンでも集中を欠く時もあれば、隙を見せてしまう時もあります。

その際に、このような「唾吐き」で大失態を犯してしまった経験があるかもしれません。



ただ、味のあるビジネスパーソンは失敗があっても、後ろ向きに「二度と唾は吐かない」とは嘆かないでしょう。

おそらく、そんな人は「唾を吐いてしまった」後、粘り強く交渉して勝ち取るか、たとえそれが不調に終わっても露骨な素振りは見せずに、継続取引の中で相手にわからないように「回収」していくのだと思います。


つまり、転んでしまった意味を「咀嚼」して反撃に備えることが大事とわかっているのでしょう。

「今さら吐いた唾なんて呑まねーよ」なんて言うよりも「批判されようが、非難されようが、何を言われても、吐いた唾を呑みこませていただきます」と言うビジネスパーソンのほうが、致命的な失敗はしていないのではないでしょうか


ただ、時代が時代だけに自分の唾は自分で処理しましょう。いろんな意味で。

※あくまでも個人の見解です。

筆者も「唾」を吐かれたことは数多くありますが、それ以上に「反吐(ヘド)」も吐かれます。どうすればいいのでしょうか。
筆者は、以前終電乗車時に目の前で嘔吐されたことがあります。どうすればいいのでしょうか。
今回は普段あまり使用しない「くちへん」の漢字を多用してみました。

今回、少し清潔でない思いをされた方もおられるのではないかと思いました。反省しています。いろんな意味で。

2021年10月18日