たとえ何を言われようとも、ことわざ・慣用句からビジネスに役に立つ「何か」を学ぼうとする前向きさだけは失いたくないシリーズの今回のテーマは
「肉を切らせて骨を断つ」です。
意味は「自分自身も傷つくことを恐れず、相手により大きなダメージを与えることのたとえ」です。
かすり傷だけでも痛いのに、自分の肉を切らせるなんて想像するだけでも気が遠くなりそうです。
そのうえ相手の骨を断つなんて、平和を愛するものなら完全にヤバいです。
できることなら肉も骨も、そして世界の全てが何事もな無事でいたいものです。
語源は「剣道の極意」からのようですが、剣道に限らずスポーツ全般でも、日常でも競争相手がいると
相当な実力差がない限り 、いろんな意味で決して無傷ではいられません。
これはビジネスでも同じです。
ビジネスの世界では、肉を切らせるというのは「先行投資」的な意味合いでしょうか。
「骨を断つ」ような大きな収益を得ることのできるビジネスが成功すれば全てが丸く収まるのですが
失敗すると「肉切らせ損」ということも多々あると思います。
できることなら、誰も傷つかずにウィンウィンでいたいものですが…
たとえば
●ケース①:取引継続のため、ムチャな納期設定に答え続けてきたが、ある時、簡単に他社に鞍替えされてしまった。
「肉を切らせてムダ骨とわかる」
ムチャな納期に答え続けた対応力は会社の立派な資産です。その対応力を待っている顧客もいるはずです。大事な人ほどすぐそばにいると信じたい。
●ケース②:思い切った設備投資をおこなうことで、業務の活性化や業績アップを目論んで努力や苦労を重ねたものの、なかなか軌道に乗らず、そして改善策も見つからず結果的に失敗に終わりそうな雰囲気になっている。
「肉を切らせたが、骨も心も折れた」
とりあえず安静にしましょう。ついでに冷静にもなりましょう。挑戦した努力はムダにはならないはずです。
●ケース③:是が非でも発注を勝ち取りたい交渉で、接待や値引きなどのコストをかけ、ほぼ「言いなり」の譲歩で顧客の発注を勝ち取ったが、ようやく回収期を向かえる頃、競合他社に巻き返されてしまった。
「肉を切らせて骨を断つ前に、逆転の半殺しに遭わされる」
計算通りにようやく骨を断てると思ったら、結果的に肉を切らせ過ぎて出血多量になってしまった悲しいエピソードはよくあります。
本当は「肉を切らせないで骨を断つ」のが最高なのでしょうが、バブル状態にならない限り、そんな達人のいるビジネスの世界は存在しないのではないかと。
かといって「肉を切らせないで骨も断たない」となると取り残されてビジネス自体が成立しない時代です。
経営者としては
現在および将来において生き抜かなければいけない状況下において、とにかくビジネスを成功させなければいけない時には「肉を切らせて骨を断つ」極意を習得するか
そんな技術が難しいなら「肉を少しだけ切らせて、骨を少しだけ断つ」や「肉を切らせたふりをして骨を断つ」などの
良い意味でも悪い意味でも「姑息な」スキルでとにかく勝利を目指しましょう。
※あくまでも個人の見解です。
私の友人は「肉を切らせて骨を断つ」恋愛テクニックがあると言い張ります。
出会った最初はあえて冷たい態度を取り、「?」と思わせ(肉を切らせて)
時間をかけながら、ふとしたところで優しさや弱さを見せ、「‼」と興味を持たせる(骨を断つ)
レミゼラブルもびっくりのコンビネーションでこれまで無敗だそうです。(あくまでも本人談です)
先日「闘いのリング」(本人談)という合コンに挑んだ彼は
「肉を切らせて骨を断つ」テクニックを繰り出しましたが
誰からも相手にされず、いつも通りの「シャドウボクシング」で終わったようです。
このままいくと生涯無敗の目も出てきました。