動作解析とは
スポーツの分野で動作の観察することによってとらえられた現象において、運動の解析をおこなうことによって理論立てて動作を解釈していくことです。
これによってどの部分に負荷がかかり、どの部分を修正していけば自身のパフォーマンスを最大限発揮できるかに近づけることができます。
また、画像などで「見える化」することによって解釈や納得しやすくなるという側面もあり、今後は実践とトレーニングには欠かせないアイテムになると思われます。
同様に、ビジネスにおいても動作を解析する、すなわち一つ一つの動作を分析することによって、どの部分に改善点や問題点があるのかがわかりやすくなるということで
ついに
サポーテストも「動作解析研究所(通称:サポ研)」を鳴り物入りかどうかはわかりませんが、ここに設立いたしましたので「動作を解析」して、サポ研なりの問題点や改善点を考えていきたいと思います。(※あくまでもブログ上1コーナーでの話です)
というのが前回でした。
第2回目の研究は
「きっとどこかにある、これまで再三の大規模な投資をおこなったものの、自身の側近社員が深く関わったプロジェクトが失敗だとわかっているのに止められない経営者の動作解析」です。
時系列で経営者の動作を追ってみます。(左から 経過日:行動:動作)
0日 詳細データ等でプロジェクトの大赤字が判明 ➡➡➡
●動作:経営者(以下K)「そのことを初めて知ったふりして側近を呼び事情を聞くふりをする」
1~3日 「大赤字案件」に関しての取締役会 ➡➡➡ ●動作:K「関わりのないふりをする」
3~14日 事実を知った社員や周辺がざわつき始める ➡➡➡ ●動作:K「機嫌がすこぶる悪くなる」
30~60日 株主やOBなどから事情説明を求められる ➡➡➡ ●動作:K「改革案を出すと回答する」
60~90日 子飼いの社長派を集めた作戦会議 ➡➡➡
●動作:K「『当時、業績を上げるためにはこれしかなかった』と押し通すことで合わせる」
90~120日 「この難局を乗り越えないと」感を出すためにアンチを入れた改善会議 ➡➡➡
●動作:「このまま続けないと、これまでの投資がムダになるので続ける方向で提案する」
120日~ 徐々に社長派が巻返しての改善案報告 ➡➡➡
●動作:「主導した側近のために『もう少し続けさせてあげてほしい』と頼みこむ」
150日~ 数に押されて反対派も渋々納得して、更なる設備投資 ➡➡➡
●動作:「反対する周囲に『根性はないのか』と逆ギレ、周りは何も言えなくなる」
1年後 さらなる大赤字が判明 ➡➡➡ ●動作:「ようやく側近を処分する&事業撤退する」
赤字発覚からの事業撤退までの主な動作解析しますと
ふりをする➡ふりをする➡悪くなる➡回答する➡主張する➡提案する➡頼み込む➡逆ギレする➡処分&事業撤退する
これらの動詞をならべただけで
コーナーに追いつめられながら何も改善策を考えず、保身に走る経営者の悲しいしたたかさがわかりますが
この動作を追って見ていくことで、この経営者の問題点や改善点がどこのあるのかの仮説を立てやすくなります。
たとえば
問題点①:わからないふりをしてとぼける➡➡➡改善点:真摯に結果を重く受け止める
問題点②:周囲の指摘を聞かずキレたり機嫌が悪くなる➡➡➡改善点:感情的にならず謙虚に重く受け止める
問題点③:今までの投資がムダになるので事業の停止が考えられない➡➡➡改善点:ゼロベースでの経営判断
問題点④:自分は悪くないと当時の正当性を主張する➡➡➡改善点:会社の業績の最終責任者は社長と受け止める
問題点⑤:最後は側近を切って事業撤退する➡➡➡改善点:社員に陰口を叩かれ離れていかれる前に、逃げずに説明責任を
問題点⑥:根性論をふりかざしてキレる➡➡➡改善点:準備を怠っている経営者に神風は吹かず、聞きわけが悪ければ誰かが背後に回って裸締めを
これらのことから、この社長の「背景」を想像してみると
「アンチも意見を言えない組織」や「側近を可愛がりすぎている」「好き嫌いで人事を決める」という「組織の問題」にも行き当たります。
また
「投資がかさむとなかなか止めにくい問題」はビジネスシーンではよくあることです。
経営者は「止める勇気」も必要となるでしょう。
もちろん、問題点や改善点の答えはこの限りではありません 。
様々な角度から物事を捉えることが必要です。
そして、どれか一つの動作でも改善することで、全体がうまく回っていく可能性もあると思います。
ちなみに
この分析によって、社員による社長への追及が厳しくなったとかならなかったとか。
少なくとも社長の経営方針に問題があったことは社員みんなが理解したとかしないとか。
このように
全体を見渡すと「どこに手をつけていいかわからない」ことも、行動を構成している動作一つ一つのなかにヒントが隠されていることは多々あります。
当研究所では
いろんな動作から、そこに潜む様々なケースを想像して検証していくヒントになればと思っております。
また次回の研究発表の機会でお会いしましょう。
※あくまでも個人の見解です。
『たまーーーにサポ研のこぼれ話①』
サポ研はビジネスにおける動作解析とともに日常生活の中での『動作解析』もおこなっております。
たとえば
「どこかにいると思われる、ギャンブルを我慢できない人の動作解析の一例」
●動作①「他人が勝ったと聞いて自分も勝てるのではないかと解釈する」→
●動作②「自分が賭けたのが勝つ運命なのではないかと解釈する」→
●動作③「勝って何かを購入しているのを想像してホントに勝てるのではないかと解釈する」→
●動作④「たとえ負けても惜しかったので次こそは勝てるのではないかと解釈する」
これを動作解析すると
「解釈する」→「解釈する」→「解釈する」→「解釈する」となり
改善点としては「解釈しないこと」となりますが
おそらく、このような人は動作解析して問題点をあぶり出そうが出すまいが
「だからどうした?」「何が悪いんだ?」「私の金だろ」
と居直られる可能性が高いです。
そもそも、問題だなんて思っていないかもしれません。
結局のところ、我慢できない方々は
「ギャンブルの結果が伴っても伴わなくても、改善意識のない限り、問題だなんてまったく思っちゃいない」のでしょう。