ことわざ・慣用句からビジネスに役に立つ「何か」を
たとえ強引にでも学ぼうとする姿勢だけはなんとか見せるつもりのシリーズの今回のテーマは
「となりの客はよく柿食う客だ」です。
ことわざでも慣用句でもありません。ただの早口言葉です。
意味としては
「となりの客はよく柿食う客だなあ」です。念のため。
そもそも
隣人ということだけで、なぜその事実を知っているのか?
みかんやいちごではなく、よく柿を食う客とは何者なのか?
干しなのか、富有なのか…
いろんなことを想像してしまいます。
さしづめ、現代において早口言葉以外で使うものならば盗聴やハッキングを疑われます。
さて、このフレーズ
教訓や戒めでも何でもないので心苦しいのですが、あえてビジネス的に考えると
隣にあるライバル社の客がどのような特徴があるかを知るのは大変意義のあることであり、重要なことです。
たとえば
●ケース①:『となりの客はよくクレームを言う客だ』
このあとに続く言葉はたいがい「あまり買わないくせに」とか「大きなことを言うわりには」など否定的なフレーズと思われます。
●ケース②:『となりの客はよく値切ってくる客だ』
このあとに続くのはたいがい「たいして買わないのに」とか「大口注文じゃないくせに」など否定的フレーズでしょう。
●ケース③:『となりの客はよくギャグ言う客だ』
このあとに続くのはたいがい「営業スマイルも疲れるんだよ」とか「言ってる暇あればもう少し注文してくれよ」など叱咤激励のフレーズです。
どうでもいいかどうかは別として
これら隣にあるライバル会社の顧客の特徴を把握することで、マーケティング戦略のほんの一端を垣間見ることができます。
まあ、これだけ隣の会社から「文句」が聞こえてくる顧客はどちらかといえば「それなりの扱い」をされていると思われますので、自社に「鞍替え」されても、果たして自社の有益になる取引が出来るのかが課題となってしまいます。
クレームや値切る、笑えないジョークを言う行為が、商売ベースに合わない、無駄な気を使うなど、顧客コストが顧客価値を上回っているのかもしれません。
経営者としては
「となりの客はよくモノ買う客だ」と唱えられるくらいの顧客が欲しいところですが
そのような価値のある客は、相手も必死で囲い込むでしょうから「攻略戦」はなかなか難解です。
ただ
そんな客が突然鞍替えしてきた時
「となりの客はよく未払いする客だ」かどうか慎重に調べておいた方がいいかもしれません。
いろんな意味で「となりの客」の情報をつかむことは、自社をいかすことにもなると思われます。
※あくまでも個人の見解です。
私の友人は「となりの客がよく柿食う客」ということを知っています。
柿以外にも、となりの部屋のことをいろいろ知っているようでした。
彼のアパートに行った時、「知り合いでもないのになぜそんなに知っているのか」を尋ねたところ
彼は「情報収集力だ」と勝ち誇った顔でビールを飲み干したコップで壁に向けて何かをしようとしてました。
彼とは、それ以来会ってません。