ことわざ・慣用句からビジネスに役に立つ「何か」を
コンプライアンス上の問題にも配慮しながら学ぼうとする姿勢だけはなんとか見せるつもりのシリーズの
今回のテーマは
「捕らぬ狸の皮算用」です。
意味としては「手に入っていない利益をあてにして色々な計画をたてる」です。
狩りが成功するかどうかわからないのに、高級品の狸の皮が手に入った体で利益をあてにして計画などを立ててしまうことが語源です。
昔の人たちも「狸が取れたらなにしようかなー」と妄想していたんですね。
現代だと「宝くじ当たったらなにしようかなー。とりあえず会社辞めようかなー」みたいな感じでしょうか。
ホントに当たった人にも、そーっと会社を辞めた人にも、お目にかかったことはありませんが。
決して現実には起っていなくても、タヌキを仕留めて皮を売る自分を想像すると、その時は幸せホルモンのセロトニンが分泌され、ある種のイメージトレーニングになりますので決してムダなことではないといわれています。
あくまでも現実世界に戻って来るまでの話ですが。
日常生活やビジネスシーンにおいても
「妄想以上に現実は厳しい…」と思われるようなことよくあります。
というより、ほとんどです。
たとえば
●ケース①:在庫過多による損失を回避するために、不安ながらも取引歴の浅い、人となりも掴めていない客に大量売却したが、案の定クレームや支払い等でトラブってしまい結局大損を被った。
『捕れた顧客は不必要』
大量在庫は、とりあえず目の前から消えて欲しい時もありますが、禁断のカードを切る際の顧客情報は慎重に。
●ケース②:今後の取引を期待した接待費の領収書を失くしてしまい、自腹を切ってしまった。
『漏れた経費は接待用』
接待で何より大事なのは相手より、領収書だという意見は正しいかもしれません。
●ケース③:来年、久々に海外旅行に行く計画を立てていたが、リストラによる収入減により旅費をローン返済に充てることとなった。
『貯めたお金は返済用』
「贅沢を考えたからこうなってしまった」と自分を責めないでください。時間が遅くなるだけで、いつかは笑って旅行できる日が来るはずです。
こう考えると
利益をあてにしての妄想というのは「期待している以上に垂直落下式で落とされ、ダメージも半端じゃない」イメージがあります。
このような状況下で考えられる経営者の選択としては
捕獲方法を考える「高確率で狸を仕留める技術を会得する」か
確実に利益確保できるように「狸よりも捕まえやすい獲物を狙う」辺りになるでしょうか。
ただ
狸を仕留める方法といっても、狩猟スキルを短期間で獲得できるほどあまくはないですし
他の捕まえやすい獲物は「他の人の領域」の可能性もあります。
いずれにせよ
普段から、難易度の高い狸を捕まえるのか、他の獲物にいくのか
「自分はどちらに向いているのか」の準備、心構えは必要です。
なかには
「もうそんなに難しいのならなら、動かない植物を育てる」という
弥生時代的考えもアリかとも思いますが、いかがでしょうか。
※あくまでも個人の見解です。
私の友人は
「アイドルと付き合えるなら死んでもいい」そうですが、おそらく、これからもずっと不死身なのでしょう。