泥舟さん日記⑳『沈没船にはお宝がいっぱい』~ノンフィクション風ビジネス血風録~

泥舟さん日記です。

深く考えず、軽い気持ちでお読みください。

※文面は、サポーテストで再構成しております。あくまでもフィクションですので、ここに出てくる人物・会社・団体名は存在しません。「ノンフィクション風」ということでご理解いただければ。

「会社とはなんぞや?」と考え始めて数年間、様々な職種の方々に、その疑問に対する言葉を聞きかじりながらまとめております。
文章のみですので、それぞれで捉え方をしていただきたく、深く考えず軽い気持ちで想像力を働かしながらお読みください。

~「泥舟日記」より~

その20「トラブル発生して…」

7月

朝、出社すると事務所がざわついていた。

あまり気にせずに椅子に座り、準備を始めていると、後輩の呼ぶ声がした。

事情を聴くと
納品先の顧客から「納品されたブランド銘柄が違う」と連絡があり
後輩は「事前にこのブランドでとお伝えして確認もとりました」と。

客「そんなことは聞いていない」
後輩「納得してもらったじゃないですか」
客「希望銘柄に変更するか、さもなければ値引きを検討しろ」
後輩「絶対に確認したのに…」
客「話にならないから上司の人に代われ」


ということで、なぜか直属の上司でもない俺が借り出されてしまった。

担当者(後輩)のミスなのか、相手方に非があるのかどうかは別問題として
なぜかこういう時                                   
自動的に「客優位」になってしまうのは「お客様は神様」志向が根強く残っているからなのだろうか。

それとも、今後の取引までを考えると強気に出られない中小企業の「ひがみ根性」からなのか…。

かといって
担当者である彼の言い分も信じてあげないと、今後の成長にまでも関わるような気がするし。

「なんで俺が板挟みになっているんだ?」とも感じたが
結果的には、後日、どうにかこうにか鉾に収めてもらうことで話がついた。


この「言った言わない問答」は、どこの世界にもよくある話で
世の未解決事件のひとつに加えてもらいたいものだが…。



今の時代なので
文章を保存するとか、相手の承認を経たうえで電話を録音させてもらうとか、何らかの形で証拠を残すことが求められる。

煩雑かもしれないし、人として、猜疑心を持つのはよろしくないとも思うのだが
ビジネスに関しては、せっかく縁あって取引しているのに、別の次元のムダな禍根が残るのが一番バカらしいと思う。

同様に、会社の経営陣の方にも、今日と明日で言っていることが違うのも、保存か録音しておいた方がいいのだろうか。


ただ
違ってても「昨日は違うこと言ってました」とは言えない。

「テメーでは話にならないから上司を呼べ」とも言えない。

ホントは思いっきり言いたいんだけど。



今月のわかったこと
「顧客がクレームするように、従業員もできれば、お互いにより良い関係が築けるんじゃないのかと考えたのだが、それができるならもうとっくにできているだろう。経営陣の絶対的優位な立場は今後も変わらないような気がするが、もし彼らが間違っていたらどうするんだろう。ってどうしようもないが…」

2023年04月18日