サポーテスト的動作解析研究所「File#6」


サポーテスト的動作解析の第6回目です。

会社の業務体系化された、ビジネスシステムでの一つ一つの動作にくわえて、時間的な部分も分析することによって、どの部分に問題があるのかがわかりやすくなり、 これを改善していくことでパフォーマンスが最大化できるのではないかと考えます。

サポーテスト的動作解析研究所(サポ研)では、その問題点や改善点を研究していこうかと思います。

(※あくまでもブログ上の1コーナーでの話です)



「サクラ」なのか「やらせ」なのか、それとも「よかれと思って」なのかはわかりませんが、サポ研になぜかまた届いてしまったメールをご紹介します。

「私の上司は何を言っているのかよくわからない人なのですが、今度社長になるようです。周りからは『あんなのでよく出世できたな』と陰口たたかれておりますが、ただの運だけの人なのでしょうか?動作解析お願いします」(40代男性)

ここでいう「何を言っているのかよくわからない人」というのは
「言っている話の内容が、凡人ではまったく理解できない人」という意味でしょうか。

このような人たちのなかには
難解な理論を持った博士のように「話の内容があまりにも高尚過ぎたり、専門的過ぎたりして手に負えない」とか機体に不具合が起きてしまったヘリコプターのように「話の目的地に行かず、迷走して最後はスタートラインに戻ってくる」人とか、この種族にはバラエティに富んだ方がたくさんいらっしゃいます。

 

「運」だけで出世したかどうかは別として
そんな「超人」が従業員を束ねる社長になられるということですが、経営方針に関しては「社員が話を理解できない」ということはあってはならないと思います。

その場合は、社長の言葉を忠実に理解できる「通訳できる人」の存在か、社長が「普通に話せる」ようになるかしかないでしょう。


話はそれてしまいましたが
ということで、第6回目の研究は
「きっとどこかにある、内容が何を言っているのかわからないのに社長に出世してしまった方の動作解析」
です。


では

「出世した社長のこれまでの動作」を追ってみます。(左から 経過期:行動:動作 となります)

新入社員時代  行動:仕事を一生懸命に覚えていく➡➡➡
        ●動作:出世した社長(以下 社) 「何を言っているかわからないのを、周囲が『あの人は
            難しいことを言っている』と思い一目置かれる」

入社5年目   行動:仕事も覚え、徐々に任されていく➡➡➡
        ●動作:社「何を言っているかわからないが、一生懸命が伝わるので周りも認めはじめる」

入社8~10年目行動:入社してきた後輩にも仕事を教え始める➡➡➡
        ●動作:社「何を言っているかわからないが、後輩は『わからないのは自分に理解力が足りない            からで先輩はさすがに凄い』と思ってしまう」

入社15年   行動:社運を賭けた大きなプロジェクトを任されることになる➡➡➡
        ●動作:社「何を言っているかわからないが、多方面の交渉先が『御社がこんな重要案件をデキ            ない奴なんかに頼むわけがないだろ。ということは、一歩前を進んでいるヤツではない            のか?』と警戒され結果的に案外上手くいってしまう」

入社20年   行動:派閥争いに巻き込まれてしまう➡➡➡
        ●動作:社「何を言っているかわからないので、同派閥の上司が失脚しても『危険人物』と警戒            されていないので報復人事を免(まぬが)れる」

入社25年   行動:部署の長に抜擢される➡➡➡
        ●動作:社「何を言っているかわからないので、リベートをしても相手の戦意喪失で不戦勝と             なり、自分の部署が干渉を受けなくなるので業績が上る」

入社30年   行動:取締役になる➡➡➡
        ●動作:社 「何を言っているかわからないが、同期のライバルもいなくなり、業績を伸ばした            手腕を見込まれた」

入社35年   行動:社長になる➡➡➡
        ●動作:社「何を言っているかわからないが、敵もいないし、意外と社員に慕われているので             『小難しいことを言っているようにみえる人間を社長にしたら立派な会社のようにみ             える』と会社の『顔』になった」

これらを動作を解析しますと
一目置かれる➡認めはじめる➡凄いと思われる➡上手くいってしまう➡免れる➡業績が上がる➡見込まれる➡顔になる

これらの「ポジティブな」動詞をならべただけで、出世物語の概要がわかります。

また、今回は社長までなられたわけですので、問題点も改善点もありません。


ただ、投稿者の「運だけですか」との問いには
「たしかに幸運の要素もありますが、決して運だけではない」とサポ研はお答えしたいです。

以下の動作を追って見ていくだけで、社長になった理由がどのようなものであるかの仮説を立てやすくなります。

たとえば
理由①:一生懸命さが伝わる ➡➡➡周囲は、頑張っている人間にはやさしい
理由②:後輩が一目置く ➡➡➡天然かどうかはわからないが、同僚を束ねる求心力がある
理由③:交渉先が勝手に警戒してしまう ➡➡➡「戦わずして勝つ」のはビジネスの王道です
理由④:危険人物と思われていない ➡➡➡「相手に油断させてノーマークにさせる」のはビジネスの王道です
理由⑤:他部署から干渉されず部署の業績が上がる                                ➡➡➡責任者として、部署の社員が気持ちよく仕事ができるような雰囲気を、なぜか作り上げてしまう


これらのことから、社長になった「背景」を想像してみると
「本人が真面目に真摯に頑張っている」「同僚社員に信頼が厚い」「働きやすい空気を作ることができる」 などの「人間性」という重要な部分にも行き当たります。

どの世界でも、「最終的には人間性」が成否を握るということでしょう。

性格の悪いリーダーより、人間性に優れているリーダーのほうが社員は「ついていきたい」と思うのは当たり前のことでしょう。

社長にまで出世するには「運の要素」は非常に大きいとは思いますが
「運を引き込むほどの人間性があったのではないか」とサポ研は考えます。


もちろん、今回の成功要因の答えはこの限りではありません。

もっと深く掘り下げると、もっともっといいアイデアが浮かんでくるかもしれません。

様々な角度から捉えることが必要です。

そして、どれか一つの動作でも改善することで全体がうまく回っていく可能性もあると思います。

当研究所では
いろんな動作から、そこに潜む様々なケースを想像して検証していくヒントになればと思っております。

また次回の研究発表の機会でお会いしましょう。

※あくまでも個人の見解です。

2023年06月08日