「生きてる価値なんて死ぬ前になってから思うものだろ。だから、それまでは一生懸命に生きるしかないだろ」
とは、とある小説の主人公の言葉です。
さて、「いつでもどなたでも経営学を利用できる」を標榜するサポーテストが経営学について、そこはかとなくサポーテスト的に考えるシリーズ、今回のテーマは、前回に引き続き「価値その2」です。
前回のあらすじをライトノベル風にいうと
『「価値とはなんだ?」と突然道行く老人に聞かれてから、「自分の価値を見つける旅人」になった僕は経験を重ね、見える世界が違ってきた。価値とは「どこにでもあるもので、人それぞれに違う感覚を持っている。苦労や期待以上にあるもの」なのだろうと思った。長いのでかいつまむと「価値を考えることが大切」なんだと。そして気づけば日常の生活に戻っていた』
どこがファンタジーだ?かどうかはさておき
「価値を考える」ことで、ビジネスに繋がっていきます。
逆に考えると、ビジネスは顧客に「価値の提供」を続けることとも言えます。
それほど、価値というのは個性にもなり「強み」という武器にもなるのでしょう。
今回は価値を考える一例として
「価値連鎖(バリューチェーン)」とよばれる価値に関するビジネスのフレームワークを中心に、そこはかとなく考えていきたいと思います。
「価値連鎖」とは
資材や部品の調達、製造加工、配送、営業などの企業の活動を、価値連鎖(Value Chain)として捉える考え方です。(詳しくは他サイトにてお願いいたします。同時にサプライチェーンまで丁寧に扱っておられるところもあります)
たとえば
資材部「どこよりも品質の良い資材を調達できます」→製造部「製造加工はどこにも負けません」
→販売部「営業力が優れてます」→オペレーション部「常に納期に正確です」
などが「価値の連鎖」となることで、それに見合ったマージン(利ザヤ)をいただいているのです。
連鎖させて消していく某ゲームの「階段積み5連鎖」のイメージでいいかと思います。
無料でいただきました下図をみると
労務管理や経理・総務までそれぞれに価値があり
これは「会社における全ての活動が連動し貢献することで、それがマージンに繋がる」との考え方でしょう。
これを青春ライトノベル的な、主人公であるごく普通の人間風にいうと
『誰が欠けても勝てないから、みんなで協力して戦うんだ。仲間との夢を実現するんだ』
という感じです。
なぜ、何の個性もないごくフツーの人の周りに美少女(少年)や個性的な仲間が集まるのかと疑問に思ってしまうかどうかはさておき
マージンという利益を得て、会社が発展するには、社員全員の貢献が必要ということでしょう。
反対に「価値が薄い・少ない」と分析できることも価値連鎖(バリューチェーン)です。
マージンという結果が出ていないのは、業務プロセス上のどの部分(部署)に「価値がないか」というのがわかりやすくなります。
経営判断によっては、その部分は「外部委託(アウトソーシング)」に切り替える可能性もあります。
これは外部委託のコストを払ってでも「価値がない」と判断したということも考えられます。
おそらく不評ですが、これを青春ライトノベル風に表現すると
『アイツがミスしなければ勝てたんだよ。オマエらも何もしてねーじゃねーか。オレだけ頑張っているのに』
青春小説においては、主人公が急にヒールに変わって悪態をつくものなのかどうかはさておき
「価値の再確認」は会社活動において必要不可欠なものではないでしょうか。
再確認することで、どの部署も「価値を見出さなければならない」という緊張感があり、働くモチベーションにもなるかもしれません。
また、どのような部署も価値を作ること可能になるということです。
どの会社にも、強みであったり、利益面で好調であったりする花形部署があるはずです。
その部署から見ると「お荷物」とか陰口を叩かれている部署もなかにはあるかもしれませんが
きっとどこかにある価値を見つけて存在感を発揮していただきたいと思います。
花形部署が時代とともに変遷されて「お荷物」になることは多々あるのがビジネスの世界です。
ホントに聞きたくもないですが、これをまたまたライトノベル的にすると
『みんなよく頑張ったよ。ありがとう、みんなのことは忘れないからね。あの時ヒドいこと言ってごめん…って卒業までに言えたらいいな』
結局仲間と疎遠になってしまったのか。卒業までにはなんとかしろよ。ところで青春小説に主人公が最後まで仲間外れになることなんてあるのかどうかはさておき
「価値」ということに対して、経営者としては、自分の会社について
「価値の連鎖が思ったほど起こらないなら、理由を発見する」
「現在、価値のないと思われる部署も未来に向けてはどうかを考える」
「どのような価値があるか常に再確認」
「総務・経理などの『数字に表れない』支援活動系の部署の貢献(価値)も確認」
などが必要となります。
また「この部分に価値がある」と思うのは「何に比べて」というのを意識しないといけません。
そうでないと正しく評価ができず、ただの「独りよがり」になる可能性もあります。
ビジネスでは、常に自社のこと(内部資源)と、他社や業界水準なりを比較することが必要なのだと思います。
ということで
今回の「価値」について、普段「そんな価値あるか?」とか、なにげなく使うわりには、正直つかみどころがない言葉だったのではないかと個人的に思ってしまいました。
次回は
これまで「顧客」と「価値」を続けて考えてきたので、まとめとして、この「顧客」に「価値」を提供してビジネスをする「取引」について考えてみましょう。
ほとんどの方が「そんなものわかっているわい」と思っているかもしれませんが。
※あくまでも個人の見解です。
ちなみに、日常にでも価値連鎖はあります。
たとえば、私の友人は自己紹介欄に
学生時代「クラス委員」→成績「オール5」→趣味「スポーツ」→性格「温厚」→ピンチの時「思い切りの良さがある」
と記入して、いかにもモテそうな価値連鎖を画策してますが
私は彼が学生時代
「成り手が誰もいないのでくじ引きで委員に」→「10段階でオール5」→「スポーツのギャンブルが趣味」→「煮え切らない性格」→「ピンチの時は後先を考えずにみんなを巻き込む」
という人間ということを知っています。
やはり、どんな時にでも「価値があるのかないのか」は、ぜひ比較検討するべきだと思う今日この頃です。