ことわざ・慣用句からビジネスに役に立つ「何か」を
たとえ強引にでも学ぼうとする姿勢だけはなんとか見せるつもりのシリーズの今回のテーマは
「鎬(しのぎ)を削る」です。
意味は 互いの刀の鎬を削り合うようなはげしい斬り合いをする、転じて、「はげしく争うこと」です。
「しのぎ(鎬)」は、刀の刃と峰の中間部分の少し盛り上がったところで
その鎬が削り取られるほど激しくぶつけ合って、斬り合うことから生まれたと言われております。
そこにはライバルとしての「負けられない」気持ちが、互いのパフォーマンスを最大出力できるように高めあう原動力となる………
素晴らしいじゃないですか。
ビジネスの世界にも
競合他社と、武器であるブランド力や営業力という刀で斬り合う「鎬を削る関係」であれば
自分(自社)だけでなく業界全体が活性化するのではないでしょうか。
ただ、削り合うのは鎬だけにしておきたいものです。
●ケース①:激しい競合相手と互いにカネやヒトを使う泥沼の消耗戦になったうえ、成果もあまり得られず実績がダウンした。
鎬を削ったが、予算も削られた
利益を生まない戦いだと管理部門から次年度の予算についてチェックを受けるかもしれません。お互い一歩も引けない状況になると誰も得をしない場合は多々あります。
●ケース②:組織内のライバルとして、互いに猛烈に働いて業績ナンバー1を争っていたが、時代が変わったのか会社の方針で効率を求められるようになりライバル共々リストラされた。
鎬を削って、シノギ(稼ぎ)も無くなる
ライバルと渡り合うために、どんな努力も惜しまかった時代は終わったのでしょうか。一生懸命手入れした昔の刀を使用している人は絶滅危惧種になったのでしょうか。
●ケース③:自社の強みをアピールし、競合相手をリスペクトしながら正々堂々と競争していたが、いつの間にか相手と罵り合いしかしなくなった。
鎬はディする
ネガティブキャンペーンばかりでは業界全体の発展になりません。たとえ競合相手にリスペクトするところがなくても見つける努力はしましょう。
このように
ライバルと鎬を削ることは自身(自社)の実力を高めてくれるため、競争社会では欠かせないことだと思います。
経営者としては、社内でも、業界内でも「鎬を削り合う」状況を作り出すことが必要なのではないでしょうか。
そのためには、人材確保も大切ですし、競合相手よりも質の良い商品・サービスを提供していくことが重要となり引いてはそれが魅力的な業界を作ることでこそ「ウィンウィン」が実現します。
ただ、中高年層が若い頃のような「激しい時代」とは少し違う、よりマイルドな形での「鎬」を削り合うことが今の時代に合うのではないでしょうか。
昔の刀を持たれている方は
現在のライトセーバー風な刀の使い方を若手に教えてもらことから始めましょう。
意外と使いこなせるかもしれません。
※あくまでも個人の見解です。
私の友人の経営者は
「ライバル社と鎬を削るより、毎日を凌(しの)ぐことで精一杯」
という言葉を残し、夜の街に、刀を研いで消えていきました…
なかなか切り替えの出来る人間です。