「いつでもどなたでも経営学を利用できる」を標榜するサポーテストがある一つの事柄について
そこまで深く考えるわけではないのですが「そこはかとなく考えてみようよ」というシリーズ
今回のテーマは「OJT」です。
OJTとは「On-the-Job-Training」の略で
職場にいる上司や先輩社員が、新入社員など入社間もない従業員に対して職務を遂行しながら訓練することです。
ちなみに、対象の従業員が一堂に会してセミナーや勉強会などで研修することを集合教育「OffJT」(off-the-job training)と言います。
具体的にいうと
新入社員が配属になり、その部署の上司に「明日からはキミの先輩の○○君について仕事を早く覚えてくれ。期待しているぞ」と言われ、一定の期間○○先輩と一緒に行動し、○○先輩の仕事のやり方や社会人としての行動を近くで見聞きしていくうちに「こういう時はこうしてくのか」と学び、「○○さんのようなビジネスマンになりたいな」と目標を持って、独り立ちして困難な状況が訪れても「○○さんならどうするか」と教えてもらったことを心にとどめながら一人前に成長していく……
というのがOJTです。
「日常の業務に必要なスキルや心得を指導してもらい出来るだけ早く会社の一員として戦力になってね」ということです。
では
今回はそのOJTについて、様々な立場から「あじきなく思うこと」を見ていきたいと思います。(OJTについての詳しい説明については他サイトにて丁寧に掲載していただいておりますので、そちらをぜひご覧ください)
あじきない質問①「『OJTのために付いた先輩社員が何も教えてくれません』と新入社員から人事部にタレコミがよく来ます」
なるほど
「OJT教える人が教えられない問題」はよくあることです。理由のひとつとして上司や先輩は「背中で見せる」という「何も言わなくても行動で理解しろ」の不文律が会社によってはあるようです。「向こうから聞きに来ないから」とか「自分も若い時は教えてもらっていなかった」とか、様々な教える側の理屈によってOJTをうまくおこなえないこともあるため、会社は上司・先輩社員に「教えることを教育する」手段を考えなくてはなりません。
しかしながら(However)
新入社員側から見れば
「何が問題かもわからねーし、積極的にいければ苦労しねーし、背中で理解できればもっと良い会社に就職してるよコノヤロー」
という意見もあるかもしれないので、先輩社員は教えることが苦手でもせめてコミュニケーションだけは積極的に取るようにしましょう。
あじきない質問②「複数の方からOJTを受けましたが、人によって言っていることが違います。いったい誰を信じればいいのでしょうか」
なるほど
「教えてもらう人によって内容まちまち問題」はよくあることです。「あの人から言われたやり方で仕事していたら、別の人からは『そうじゃない』と怒られた」や「尊敬もしていた上司が突然左遷されたので教わったことは間違っていたのか?」などの不安要素が積み重なると、反発や離職への思いが出てくることがあるかもしれません。会社は「OJTの標準化」をおこない、新入社員の教育内容を統一させていくことが必要だと思います。
しかしながら(However)
新入社員側から見れば
「おいおい、同期に聞いたら仕事の仕方もマナーも全然違うこと言ってたぞ。いったい何が正しいんだ?ひょっとしてコイツらは何も考えずに機嫌だけで怒ってるんじゃねーのか。もう少しちゃんとしてくれよコノヤロー」
という意見もあるかもしれないので、ただでさえ不安な新入社員に対して、せめて教える側は不信感を持たれるような行動は慎んでおきましょう。
あじきない質問③「OJTをする時間がないので、一番頼りないと思われる社員に適当にさせてもいいですか」
なるほど
「時間に余裕がなくて、戦力外スレスレ社員登用問題」はよくあることです。慢性的人手不足や業務の繁忙期のため、OJTをおこなう余裕がない時期に新入社員配属が重なると、どうしても「時間のある=主力ではない」社員が起用されることがあります。その際には、たとえ主力ではなくても「教えることにかけては一流」とか「現場の雰囲気作りにかけては不可欠」な人材を起用するようにしたいですし、いっそのこと「専門職員」を作ってもいいほどOJTは大切な仕事だと思います。
しかしながら(However)
新入社員側から見れば
「おいおい、そんな三下(さんした)社員から何を学べばいいんだよ。ひょっとして、会社はコイツの言ってることは絶対するなって、逆張りを教えてくれているんじゃないのかよ。ホントに甘く見られたものだぜバカヤロー」
という意見もあるかもしれないので、せめて会社は「新入社員=宝の原石」という意識は持っておくようにしましょう。
いずれにせよ
OJTはOffJTと並んで、新加入した社員を会社の立派な戦力として成長させるためには必要な「教育機関」でもあるのではないかと思います。
ただ課題は少なくないでしょう。
OJT(Off-J-T)を経ることで順調に育ってくれればいいのですが、成長速度や理解度は「人それぞれ」で、目に見えた成果が出ないことで
経営者の方の中には
「手塩にかけて育てた優秀な社員に辞められたので、新入社員もいつかドロップアウトすると思うと教育にカネや愛情をかけられない」
「仕事のデキる人間は何もしなくても勝手に育つだろ」
というような消極的な意見も、なかにはあるかもしれません。
「研修や育成にかけたカネを還元・回収できるのか問題」「技術も持っていかれちゃった問題」は労働市場が流動的になっている現代では、さらに大きくなっていくと思われます。
しかしながら(However) OJTやOffJTは「社会人として育てる」という側面もありますので、基礎の部分への教育は惜しむべきではないと思います。
そのうえで、なんとか会社に居てくれる方法を探すしかないのではないかと思います。
たとえ離職されたとしても「立派な社会人に育ててもらった恩は忘れることはない」と感謝されることは何よりも代えがたいことであるのではないかと言い聞かせるしかないのかもしれません。
非常に難しいのですが。
※あくまでも個人の見解です。
恋愛体質の私の友人はOJTで付いた新人社員に手取り足取り教えていたら訴えられました。
和解となりましたが「自分はもう通用しない」ということを教えられたそうです。
いろんな意味で、現実をわからせてあげるためには、やはりOJTは必要です。