『権力は腐敗する』ので気をつけましょう

 

ことわざ・慣用句からビジネスに役に立つ「何か」を学ぼうと意欲的に見せるつもりのシリーズの今回のテーマは「権力は腐敗する」です。

これは、19世紀のイギリスの歴史家、思想家であるジョン・アクトン卿の言葉で
「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する」が一つのフレーズとなっております。

「腐敗」を反復しているところや「絶対」を使っているところに「怒り」や「嘆き」のようなものなのを感じ取ることができます。

ちなみに、意味としてはそのまま
「権力、特に専制君主の権力は必ず腐敗してしまうということ」です。

専制国家には汚職や権力闘争による粛清などが横行しているともいわれております。

やはり、誰にも侵されない力を持つとそれを死守したいがために暴走してしまうということでしょうか。

また、努力や苦労をして「力」を手に入れた専制君主よりも、二世や後継者としてレールを敷かれている方のほうが「腐敗率」は高いような気がします。

あくまでも想像の域ですが。



このような状況はビジネスシーンにおいてもよく見かけます。

たとえば

ケース①:社長を頂点とした「ビジネス権力者」の経営陣が、強ければ強いほど「やりたい放題」となり、いずれは腐敗して企業経営もままならなくなったが、この経営陣の周りの方たちも「腐敗臭」に気づいていながら、指摘することは全くなかった。

●絶対的権力は絶対腐敗するが、周りは絶対指摘しない

たいがい絶対的権力が崩壊すると被害者かのように批判しはじめるのも「周りの方たち」の特徴です。



ケース②:出世の階段を踏みはずしそうなピンチにも、精神的に追い込まれず、チャンスも必要以上に意識せず、というような「気にしない・気にならない力」の鈍感力で切り抜けていき頂点へ。

●絶対的鈍感力は不敗する。天然の鈍感力は絶対に不敗する。

この力をお持ちで失敗している人はあまり見たことがありません。生まれつき「何も考えてない人」は不敗どころか無敵です。ただ、周囲が「ダメージあるだろうな」と心配しても気にも留めていないのは、ただ単に気づいていないだけなのかもしれませんが。 そういう意味では「失敗を失敗と思っていない」という表現が的確なのかもしれません。



ケース③:「普段からコミュニケーションを密にしている」と自負しているというコミュニケーション能力全開系権力者が、真正面からぶつかって全てを受け止めているつもりなのに相手に伝わらず、 何度もコミュニケーションアタックをした挙げ句に「うざい社長」と不快感を示される。

●絶対的コミュ(コミュニケーション)力はたまに不快にする。露骨なコミュ力アピールは絶対に不快にする。

「成功体験」のある方ほど、通用しないとわかった時のショックは大きいと思います。いろんな世代の、いろんな考えの人々が集まる組織では一律にコミュニケーション能力が全開にならないことは理解しておきましょう。特に信頼関係を構築していない時ほど「コミュ力の行き違い」が発生してしまいます。

 

このように権力というのは様々な形で劣化していきます。

会社での権力をお持ちの経営者としては
せめて自身の在任期間での「腐敗」だけは避ける努力をしなければなりません。

そのためには
常に「自身の行動を省みること」や「時代の変化への準備」などを普段からおこなっておくべきかと思います。


腐敗というくらいですから「クサった臭い」がするので周りも気づくはずですが、それを周りはなかなか言いにくいので、自ら律することが一番かと思われます。

アンモニアやシュールストレミング(スウェーデンの世界一クサい缶詰)級の腐敗臭を嗅いでしまう惨劇にならないように…

※あくまでも個人の見解です。



私の友人に、権力も性格も腐敗した人がいます。
経営者をやっていますが、パワハラ、モラハラなどのハラスメント各種により
ほとんどの社員が辞めていきました。

ただ
いまだに腐敗臭は漂わせながらも、人手が減った分、社員には給料や福利厚生など待遇がアップし
意外にもおいしく感じていることから

周りからは「納豆みたいな会社」と言われております。

2023年08月08日